漫筆(まんぴつ)とは、その時どきの気分次第で、とりとめのないことを気楽に書いた文章を言います。
マニフェスト
マニフェスト(Manifesto)。それまでは耳慣れない人が多かったと思います。 昨年秋、行われた衆議院選挙は「マニフェスト選挙」と呼ばれ、政策が有権者の関心を一挙に集めるという、従来の選挙と大いに違うものとして大変話題になったと同時に新しい選挙の姿としても大いに注目されました。 今回はマニフェストについて考えてみたいと思います。
マニフェストは日本と同じ議院内閣制をとる英国で定着している選挙手法の一つで、日本の衆議院選挙にあたる下院選挙では、労働党と保守党の二大政党(自民党という第3党も存在)が、政党毎にマニフェストを国民へ様々な形で提示し、政権を目指すための重要なツールとして活用されています。
それではマニフェストと、これまでの日本の選挙に於ける選挙公約との一番の違いは何かというと、選挙に際して政党が政策や施策を有権者へ示すという点では、これまでの選挙公約と大差ないように見えますが、その中身は大きく違い、「政策を単に掲げる(口先だけの政策を羅列する)だけではなく、施策を具体的に推進するための数値目標、そのための財源と達成期限など、政策実現のための明確な根拠を有権者に示し、約束すること」に有ると思います。
しかし有権者と約束するだけで、その後のフォローをしないのであれば、これまでの口先公約と全く変わりがありませんので、その約束の着実な実行と進捗状況の報告を含む有権者への情報公開が必要になることは言うまでもありません。さらには、次期衆議院選挙に際しては、マニフェスト実行成績表の公開が必要不可欠となります。
昨年の衆議院選挙で政権与党もマニフェスト(従来の選挙公約と大差ない)を有権者へ示しました。民主党は残念ながら政権獲得には至りませんでしたが、これからは与党のマニフェストの実行状況を有権者の皆さんと一緒に厳しくチェックすることが必要であると認識しています。
いま民主党では、7月の参議院選挙は政権交代に直結した選挙ではありませんが、政権交代のための重要なステップであると位置付けて、選挙に向けてマニフェストの進化作業に取り組んでいます。池口議員も「高速道路の無料化」を具体化するためのプロジェクトチーム「高速道路整備検討PT」の事務局長として今国会が始まってからずっと精力的に取り組んできました。
この度、その法案がやっと出来上がって国会に提出となりましたが、本当に大変な作業でした。私も事務局としててんてこ舞いの毎日でした…。
マニフェストはこれからの選挙では必需品とは言え、具体化するのには多くの人の大変な労力が必要です。選挙の折には、皆さんも各党の物をよーく吟味しながら、その辺も考えてみてくださいね。
(政策担当…くまがい)
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