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漫筆永田町
漫筆(まんぴつ)とは、その時どきの気分次第で、とりとめのないことを気楽に書いた文章を言います。

その9

国会議員秘書(3)

「秘書の仕事ってどんなこと?」「悪い人が多いみたいだけど、実態はどうなの?」など、最近話題の国会議員秘書について、皆さんから寄せられた素朴な疑問やその実態について、シリーズでお答えしましょう。

秘書の身分の実態

秘書の身分は、はっきり言って不安定です。公設秘書は以前もお伝えしたように国会法で規定されているのと同時に、国家公務員法で特別職に規定されています。給与は一応、特別職の公務員扱いですので、国会議員秘書給与法という法律で決められます。一応と書いたのは、国から民間の個人へは直接給与の支払いができないために公務員の身分を与えられているだけだからです。

しかし、その特別国家公務員ということが、秘書の身分を大変不安定にしてしまっているのです。

秘書には、いま述べた3つの法律以外には、身分を規定した法律や服務規程、勤務規定などが一切ありません。その上「秘密情報を取り扱う事務に従事する」という条件で、労働基準法の一部が適用除外になっているので、労働時間・残業や休日などは、議員と秘書自身の裁量に任されることになります。

池口事務所は、議員と秘書の関係は良好、労働条件も良好、と言うこと有りません。(さすが、働く者の代表)しかし、そうでもない事務所も多いという話も…。

そしてもう一つ、秘書は公務員扱いなので、雇用保険がありません。議員が辞めたり、落選すると、一切の収入の口が即刻なくなるのです。参議院のように6年間の任期がはっきりしている我々と違って、任期途中で解散のある衆議院の秘書は、まさしく「明日をも知れない身」なのです。

ですから、いままで各政党の秘書会や自民党の派閥の秘書会が互助会的な役割を果たし、「○○秘書軍団、鉄の結束」などと言われて来ましたが、時代とともに様変わりというのが、現状でしょうか。

 

いま、国会では秘書にまつわる問題から、秘書制度の改正が俎上に上がっています。ちょうど良い機会なので、秘書が安心して活動できる秘書制度に変更したいというのが、秘書の大多数の切実な願いなのです。

 

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