漫筆(まんぴつ)とは、その時どきの気分次第で、とりとめのないことを気楽に書いた文章を言います。
国会議員秘書(1)
「秘書の仕事ってどんなこと?」「悪い人が多いみたいだけど、実態はどうなの?」など、最近話題の国会議員秘書について、皆さんから寄せられた素朴な疑問やその実態について、シリーズでお答えしましょう。
国会議員秘書とは
国会議員秘書とは、国会議員の国会や地元選挙区での活動を補佐する人で、国会法の第132条で定める公設秘書とそれ以外の私設秘書を指します。
公設秘書は、国会法第132条で
「各議員に、その職務の遂行を補佐する秘書二人を付する。
前項に定めるもののほか、主として議員の政策立案及び立法活動を補佐する秘書一人を 付することができる。」
と定められ、給与は国費で支払われ、国家公務員の特別職に当てられています。前者の二人は第1秘書と第2秘書で、議員に密着して国会活動を補佐する役割が中心と なります。特別な資格や試験もないために、議員に採用されさえすれば誰でも秘書になる ことができます。議員によっては、配偶者や子などの親族を当てるケースも多いのですが、最近マスコミなどでも指摘されているように勤務実態のない「問題あり」のケースが見受 けられるのも事実です。今回の参議院議長人事では、公設秘書の登録実態がついに人事考課の一つとなり、議長候補から外される事態となりました。
公設秘書の後者の一人は政策秘書で、1994年1月に国会議員の政策立案能力を高め ることを目的に導入されました。毎年1回実施される資格試験の合格者か、選考採用審査 認定者の国家資格保有者の中から議員が採用します。
一方、私設秘書は、基本的に議員が自費で雇っており、金庫番や城代家老と呼ばれる大物秘書は私設の方が多いとも言われています。私設秘書の中には、後援企業からの派遣や自ら企業経営を行っている人、さらには「秘書の名刺は地方では一種のステータス」として、無償で働く人もいます。
国会議員秘書は、公設・私設のいずれにしても議員と一心同体の間柄であると言えます。 ですから某TVドラマでは、「秘書の秘は、秘密の秘」と言っていましたが…。
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