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漫筆永田町
漫筆(まんぴつ)とは、その時どきの気分次第で、とりとめのないことを気楽に書いた文章を言います。

「生活」こそ、最優先の課題。

暑さ、寒さも彼岸まで、といわれるように、春分の日を過ぎると風の冷たさも和らぎ、めっきり春めいてきます。
花開く季節。春は旅立ちの季節であり、そして、出会いの季節でもあります。
「仰げば尊し」を歌って学び舎を後に、進学、そして就職。桜前線は、いつも青春時代の思い出と共にやってきます。
さあ、4月から新年度。初心を忘れず、元気いっぱいに頑張ります。どうぞ、よろしくお願いします。

わが民主党は今国会を「格差是正国会」と位置づけ、政府与党の姿勢を厳しく追及しています。

現在の日本社会の実情を直視すれば、なによりも先ず取り組むべき最優先の課題は「格差の是正」であり、「国民生活の建て直し」であるべきだと考えるからです。日本は今、所得、雇用、教育、福祉など、あらゆる面で格差が拡大し、地域間、企業間、個人間の格差は、もはや個人の努力ではどうにもならないほど広がってしまいました。勤労者の3分の1は非正規雇用であり、サラリーマンの4人に1人は、年収200万円以下という状況にあります。また、生活保護を受けている人たちは、5年間で3割以上も増加しています。さらに問題なのは、必死に働いても生活保護水準以下の収入しか得られない「ワーキングプア」といわれる人たちが増えていることです。地域間の格差拡大も深刻です。東京などの大都市では、超高級ブランド店がつぎつぎにオープンして活況に沸いていますが、地方では、商店街のシャッターが下りたままの不況が続き、とても景気拡大の実感などは得られません。自治体の財政はひっ迫し、北海道の夕張市にみられるような、財政再建団体への転落の危機にある市町村は、決して少なくありません。

日本はかって、国民の9割以上が中流意識をもつと言われました。世界で最も豊かで最も平等な社会と言われ、長い間、日本人の誇りでもありました。ところが、小泉・安倍政権の6年間で、「勝ち組」「負け組み」という言葉はすっかり定着し、日本は世界で最も格差のある国になってしまったのです。その原因は、自公政権が政・官・業のもたれ合いの中で、抜本的な制度改革に手をつけず、市場原理、自由競争の美名のもとに「強者の論理」、「弱者切捨ての政治」を推し進めてきたからです。

今国会の施政方針演説のなかで、安倍首相は「教育問題」などには多くの時間を割きましたが「格差」や「ワーキングプア」という言葉は、ついに出てきませんでした。日本社会の深刻な「格差拡大」の現状に対し、首相の認識を疑問視せざるを得ません。

政治は「生活」です。どんな立派なことを言い、どんなに大きなカンバンをかがけても、国民の生活が向上しないのであれば、「良い政治」とは言えません。国民の生活を建て直し、一新する「生活維新」こそが、今、全力で取り組むべき最重要の政治課題です。

(制作:いけぐち修次事務所

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