漫筆(まんぴつ)とは、その時どきの気分次第で、とりとめのないことを気楽に書いた文章を言います。
「残業代ゼロ」法案は、容認できない
昨年来、後援会への加入活動をはじめ、多くの皆様にご支援とご協力をたまわり、心より御礼申し上げます。
本当に、ありがとうございます。
2007年は、春の統一地方選から、夏の参院選へと続く「政治決戦の年」と言われています。
つねに初心を忘れることなく、皆様の期待に応えるよう、全力で邁進する所存です。
本年も、一層のご指導、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。さて、昨年末、政府の諮問機関が「労働基準法」の改正案をまとめました。このなかで、働く人たちに大変重大な影響をもたらす「ホワイトカラー・エグゼンプション制度」の導入が提言されています。
エグゼンプションとは「除外」という意味で、つまりは、ホワイトカラー(事務職)を労働基準法の対象外にする、という内容のものです。現在の労働基準法では、労働時間を原則、一日8時間・週40時間と定め、それを超えた労働には25%、休日出勤には35%の割り増し賃金を支払うことが義務付けられています。ホワイトカラー・エグゼンプションは、現行の労基法を見直し、一定の条件を満たす事務職らを時間規制からはずして、残業代をゼロにするというものです。この背景には「賃金を労働時間の長さではなく、どのような成果を挙げたかを尺度にすべき」という欧米型の成果主義が根拠にあります。
私はこの制度を導入することには断固、反対です。それは、現在の日本の社会には、サービス残業や有休休暇未取得などの労働基準法違反の実態や、長時間労働による過労死や自殺、メンタルヘルスの不調などの健康被害の問題が依然としてあり、それらの改善を図ることなく労働時間の規制を除外すれば、残業代の不払いを合法化するのみならず、長時間労働による勤労者の心身の健康被害を拡大させる懸念があるからです。
小泉政権下でサラリーマンの税や保険料の負担は増え続け、正規外雇用など不安定雇用の増加で日本社会の格差は拡大しました。厳しい国際競争の中で日本の企業が生き残るためには、働く人たちが安心、安全、健康に、活き活きと意欲をもって働くことのできる労働環境が必要であり、それ無くしては、安倍政権がかかげる「成長路線」など実現できるはずがありません。また、近年、サラリーマンへの負担の増加が続くなか、この「残業代ゼロ」法案が成立すれば、国民の所得格差は拡大し、生活不安は一層増すことが懸念されます。
この改正案は、勤労者の反対が予想されることから、政府与党は選挙での不利を避けるために、国会での審議を参院選後に先送りする動きを見せています。私は、サラリーマンの代表として、この法案に断固、反対するとともに、働く人と家族の声に耳を傾け「ひたいに汗してまじめに働く人が、正しく報われる」社会の実現をめざして全力を尽くします。
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