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漫筆永田町
漫筆(まんぴつ)とは、その時どきの気分次第で、とりとめのないことを気楽に書いた文章を言います。

その45

夏休み???

  6月18日(日)の会期末をもって国会法第10条に定められた会期150日間の今通常国会が閉会となりました。これまでの永田町の慣例からすると、参議院選挙が行われる年以外の通常国会は、延長されるのが当たり前になっていましたので、小泉総理が「延長しない」と明言したところで、それが実行されるとは、ほとんどの議員が考えてもいませんでした。ましてや日本の未来や国民生活に重大な影響を及ぼすであろう「教育基本法改正法案」や「国民投票法案」などの重要法案を会期が残り少ない時期に国会へ提出しながら、いとも簡単に継続審議としてしまうことなど、現在、衆議院の3分の2超の議席を占める与党にとっては考えもしなかった事態だと思います。

  本来であれば、今国会はそれこそ小泉政治の総決算とばかりに、どんな法案の成立にも力を尽くすことが常道のはずだと思いますが、『自分の興味の無いことは何でも先送り』の小泉無責任政治の姿がこの会期延長問題にも端的に現れたと言っても良いのではないでしょうか?

  それにしても今回の状況は、小泉総理が公約どおり自民党をぶっ壊して、今までの与党と内閣のパワーバランスを崩し、内閣主導の政治スタイルを確立した証なのか?総裁選をにらんで自民党が「死んだ振り」をしているだけなのか?は定かでありませんが、ただ内閣(行政)が国会(立法府)の専権事項(会期を決めること)に干渉することは、三権分立の精神に反すると思うのですが…。

  これから9月の自民党総裁選挙まで、小泉総理には訪米とロシアサミット(その間にイスラエル訪問に併せて、電撃的にイラク訪問するのではないか?という噂や3度目の北朝鮮訪問も噂に…。)などの外交日程が予定されていますが、訪米では年来のファンであったE・プレスリーの家への訪問、どうしても自衛隊の派遣にこだわったイラク訪問など、自身の興味にはとことんこだわる姿勢が見えています。後もう一つのこだわりとして、8月15日に靖国神社へ公式参拝することになるのでしょうか?

  いずれにしても9月の自民党総裁選挙で選出される次期総裁(現在の衆議院議席から考えれば総理大臣)は、小泉総理が無責任に先送りした重大懸案事項が山積する中で政権を引き継ぐのですから、議席差がかなりあると言っても大変な国会運営を強いられることになると思われます。そのような状況が予想されますから、民主党が政権交代を迫るような場面も、そう遠くない時期に有るかも知れません。

 会期通りの国会閉会で、異例の長期の夏休み?ではなく、田の草取り期間(選挙区に戻って地盤固め)とも言われていますが、この時期の地道な活動が必ず政権交代につながるはずです。自民党内の権力闘争の結果行われる擬似政権交代では、日本の政治現状は絶対に変えることは出来ません。
  池口議員と民主党の今後の活動に大いに期待してください。

(政策担当…くまがい

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