漫筆(まんぴつ)とは、その時どきの気分次第で、とりとめのないことを気楽に書いた文章を言います。
COOL BIZ（クールビズ）
入梅したというのに関東地方では雨が少なく、逆に最高気温が25度以上の夏日や30度以上の真夏日という日々が続き、沖縄や山陰、信越、東北地方では集中豪雨が発生という、ちょっとおかしな季節になっていますが、皆さんいかがお過しでしょうか？
（豪雨のため災害が発生しているようです。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます）さて今回は6月から国会でも取り入れられ、ちょうど1ヶ月経過した『COOL BIZ』（クールビズ）についてです。
環境にやさしい内閣ということで、小泉総理の音頭により内閣全体でこの夏（6月1日から9月30日まで）にはノー上着・ノーネクタイで執務することを受けて、国会でも執務スタイルをどうするかということが、5月中旬に急遽議論の俎上に上がりました。
折りしも国会では、郵政民営化法案を審議するための特別委員会設置の強行採決をめぐって与野党が衝突、国会審議がストップしていたこともあり、あまり突っ込んだ議論もすることなくノー上着・ノーネクタイのいわゆる『COOL BIZ』が、衆参の議院運営委員会で議決されました。ただ審議ストップの影響で、参議院は1日から、衆議院は一日遅れの2日からの導入になりましたので、6月1日朝の民主党の部門会議では、参議院議員とその秘書の70％がノーネクタイだったのに対し、衆議院議員とその秘書は全員、上着とネクタイ着用という珍現象が1日だけ起きました。
さて導入後の COOL BIZ に対する国会内におけるそれぞれの対応を観察すると、概ね以下のような対応になっています。
総理を初めとした閣僚は、率先者ということもありファッションセンスに違いはあるが全員 COOL BIZ 実践派。衆議院議員の COOL BIZ 実践派は70％位か、ただし党派を超え若手はほとんどが COOL BIZ 実践派のようです。参議院議員の COOL BIZ 実践派は90％近くという印象があります。
一方、秘書の方はというと、やはり議員に比べると COOL BIZ 実践派の比率は低くなる傾向があります。特に自民党の秘書さんの COOL BIZ 実践率は、他党、特に民主党に比べると何故だか明確なことは分かりませんが、かなり低くなっているようです。
国会での COOL BIZ の実践によりお堅いここ永田町でも目に見える大きな変化が一つあります。それは議員も秘書もボタンダウンシャツと色柄物のシャツを着る人が増えて、いわゆるどぶねずみ色のモノトーンの世界から一挙に色彩豊かなファッションの世界にといった変化が見られることです。ただし、個々人のファッションセンスが問われることになりましたが…。
最後にエピソードを二つ。
一つ目は、COOL BIZ 実践の弊害？として衛視さん達（国会での警務を担当する部署）の間で、若い議員の多い衆議院では「議員と秘書の見分けがし難くなって困る」という声が多いようです。議員バッチを外して身分証を首から提げていたら、確かに見分けは付きにくいと思います。特に民主党議員は…。
二つ目は、上着もネクタイも着用のある自民党秘書氏との会話です。私「自民党は COOL BIZ 推進の話は出ないの？民主党は議員も秘書も皆で実践しようということになったのだけど」自民秘書氏「うちはそんな話は出てないよ。お客さんの手前もあるし。まっ、政府に協力することもないし。そういう意味では民主党の方が、政府に近いのかなあ？」私「そうだね。政権交代目の前だしね！」自民秘書氏「一本取られました。」双方「お互い大変だね…。お疲れ様。」
紳士服関係の売り上げが伸びたとも言われている『COOL BIZ』。皆さんの印象はいかがですか？
（政策担当…くまがい）
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