漫筆(まんぴつ)とは、その時どきの気分次第で、とりとめのないことを気楽に書いた文章を言います。
予算委員会
1月31日、参議院予算委員会で平成16年度補正予算の審議が行われました。
NHKテレビで全国中継される基本的質疑(総括質疑)で、池口議員が初めて質問の機会を得ました。テレビ中継をLIVEでご覧いただいた人も多いかと思いますが、今回はこの予算委員会について少々解説してみたいと思います。
予算には、年度予算と今回のような災害対策や景気対策などを目的とした補正予算があります。衆参本会議での政府4演説とそれに対する各党代表演説が行われた後、予算委員会が開会され、まず衆議院で審議されます。
予算委員会は衆参ともに一番広い第一委員室が使われ、初めの数日間は全閣僚が出席する基本的質疑(総括質疑)が行われます。基本的質疑では国の予算は全ての事柄に広く係ることなので、政治全般について質疑が行われます。
従って、皆さんもご承知の通りに、政治と金の問題も含めた政治家のスキャンダルなどについても質疑されることになるのです。その模様は通常各党質問が一巡する範囲で、NHKテレビで全国中継されることになっています。ですから予算委員会は国会の「花形委員会」であり、テレビ中継される基本的質疑で質問することは、議員にとっての「檜舞台」である、と言えるでしょう。基本的質疑の後は、財務大臣と質問者の要求する関係大臣が出席した一般質疑が行われ、次に委嘱審査(衆議院では分科会)、公聴会(中央と地方)、再び一般質疑の後、全閣僚出席の下、締め括り総括質疑となり、討論、採決となります。他にも集中審議や証人喚問などもあります。
そして衆議院本会議でも討論、採決され可決されると参議院へ送られることになりますが、衆議院で可決後30日経過すると、参議院での可否にかかわらず憲法の規定で予算が自然成立することになります。参議院で否決した場合は、両院協議会で採決することになるのですが、予算においては衆議院の優位性は変わりにはありません。
昨今では衆議院で2月中、参議院でも3月中に採決され、成立が4月を大きく超えて、暫定予算を組まなければならないことは、ほとんどなくなりました。
また、各議員の質問時間は厳密に計られていますが、衆議院と参議院では時間の計り方が違います。衆議院は質問者の発言時間と答弁時間の合計が質問時間になりますが、参議院では質問者の発言時間のみが質問時間になります。ですから池口議員の質問をテレビでご覧になった方は気付いたかもしれませんが、衆議院では自分の考えを長く披露する演説調、参議院では要点だけを端的に指摘し質問時間を短くする追求調、と質問スタイルが微妙に違います。
今後、池口議員の質問風景がテレビ中継される機会もきっと多くなると思います…。
できるだけ事前にお知らせしますので、ぜひテレビの前で応援をよろしくお願いします。
※ 参議院インターネット審議中継ビデオライブラリで質問風景を動画で見られます。 URL http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php にアクセスの上、平成17年1月31日 予算委員会 開会から2時間40分過ぎから休憩まで、と再開から44分までをご覧ください。
(政策担当…くまがい)
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