漫筆(まんぴつ)とは、その時どきの気分次第で、とりとめのないことを気楽に書いた文章を言います。
ポスター
秋の気配(今年は夏らしい日が余りなかったので、なかなか実感は沸きませんが…)とともに、街中に政治家の顔写真入の大きなポスターが目に付くようになってきました。それもそのはず、この秋にも衆議院の解散総選挙が行われると予想されているからです。
今回は、そのポスターについてのお話しです。皆さんが最近良く目にするようになった大きなポスターは、政治活動用ポスターと呼ばれ、政治家(現職も新人も)が政治活動をする上で演説会を催す時に、その日時や場所などを広く告知するために、公職選挙法(公選法)にも認められた合法的な手段として大いに活用されています。
しかしその実態は、其々の政治家の名前と顔を売るためのみに用いられる『売込みグッズ』と、化しているのが本当のところでしょう。政治家の顔と名前が大きく記載されたそのポスターを間近でよく見てみると、きっと小さく『演説会 日時:○月○日○時より 場所:○○駅前』などと記載されているはずです。そして少しでも長い間貼り出しておけるようにと日時は、きっとかなり先の日付になっているはずです。
政治家にとって名前と顔を有権者に知ってもらうことが選挙での勝利に結びつくとあっては、選挙近し、ということになると現職も新人も一斉に競い合うようにポスターを貼り出すようになるのも、政治家の心理として仕方がないのかもしれません…。
そしてもう1種類、政治家と党首など2、3人の名前と顔、比較的大きく『○○党○○演説会』と記載されたポスターを見かけたことがあると思います。これも公選法で認められた政治活動用演説会告知ポスターですが、スタイルが異なるのは、選挙までの期間の長短でポスターのスタイルが規制されているからです。いわゆる2連、3連ポスターといわれています。
公選法では、任期満了の6ヶ月前から選挙の事前運動との認識となるために政治家一人の顔と名前を大きく前面に出したポスターは、任期満了の6ヶ月前から掲示することが出来なくなる(衆議院の場合、解散後も同じ扱い)ので、その時期から2連、3連ポスターに張り替えられることになるのです。ただこの2連、3連ポスターも選挙戦が始まると撤去しなければならなくなります。
いずれにしてもこれらの政治活動用ポスターには、数量や大きさの制限がないために、その選挙が過熱すればするほど街中にポスターが氾濫?することになるのです。しかしこれらのポスター有権者の皆さんからは、どのように思われているのでしょうか?果たして政治家の思惑通りの認知度UPに貢献しているのでしょうか?
(政策担当…くまがい)
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