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漫筆永田町
漫筆(まんぴつ)とは、その時どきの気分次第で、とりとめのないことを気楽に書いた文章を言います。

その22

国会日程と怪文書

皆さん【怪文書】というと、どんな印象を持ちますか? かつて内閣改造等の大きな人事案件前や衆議院の解散総選挙が視野に入ってきた時期の国会終盤、与野党激突の政局の節目節目等に、永田町界隈では必ずと言って良いほど出回ることの多かった【怪文書】について、今回は書いてみたいと思います…。

この原稿を書いている現在、156通常国会も会期末(最終日)直前、法案の成否をかけて、与野党激突の様相を見せています。

  そう、あの自衛隊をイラクに派遣するための「イラク支援特別措置法案」の採決をめぐり、野党は法案の廃案を目指し、参議院では担当大臣の問責決議案、衆議院では小泉内閣不信任案を提出して、徹底抗戦の構えです。もし小泉総理が不信任案を受けて、議会での否決ではなく、解散を選択すると40日以内に衆議院選挙となる可能性もある緊迫した状態なのです。

こんな時、以前ならば必ず、法案の成否を決するまでの国会日程の見通しや解散総選挙までの日程スケジュールなる【怪文書】が、永田町に出回っているはずでした。衆議院本会議場入り口付近の薄暗い一角にあるソファアの下にさりげなく落ちている【怪文書】。新聞記者などが、取材を基に日程メモを作ったものが流出したり、与党が様々な思惑により意識的にリークしてみたりと、いろいろな【怪文書】が飛び交っていたと思います。

そんな中でも竹下(故竹下登元総理)メモなるものは、メモ通りの成り行きになることで有名でした。こうなると【怪文書】なのか?本物のシナリオなのか?判らないほどです。

しかし今回の状況を含め、最近は【怪文書】の姿をみることもなくなり、その代わりに与野党幹部の発言を注意深く分析すれば、粗方のシナリオが判るようになりました。

与野党の激しい攻防と駆け引き、折衝で運営されて行く国会。様々な【怪文書】や【噂話し】、【日程シナリオ】が飛び交い、運営の行く末さえも様々な憶測がなされる国会が面白いのか?粗方のシナリオと結末が見える国会が安心なのか?永田町の住人としては、どちらとも言えず判断に迷う、今日この頃です。

魑魅魍魎(ちみもうりょう)が棲むともいわれている永田町。あの越後の口の悪い元女性議員が言っていましたが、やっぱり国会は、皆さんから見ると【伏魔殿(ふくまでん)】なのでしょうか?

(政策担当…くまがい

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