漫筆(まんぴつ)とは、その時どきの気分次第で、とりとめのないことを気楽に書いた文章を言います。
時事問題（2）
今回も時事問題、政治とカネのお話しです。
永田町で、またまた「政治とカネ」の問題が発生し、議員と秘書が逮捕されました。さらには、現職大臣とその元秘書（秘書官）にも多くの「政治とカネ」に関わる疑惑が指摘され、参議院の予算委員会の審議がストップするという事態も起きています。
ここ１、２年を見ただけでも加藤、田中、鈴木、坂井の４衆議院議員が議員辞職や逮捕され、長崎県では県知事選挙をめぐる献金問題から県議会議員や自民党県連の幹部が逮捕されています。さらに不正献金で逮捕された首長も多数出ています。
これらの事件が発覚した背景を見ると、いずれも政治資金収支報告書が絡んでいます。政治資金収支報告書は、政治資金の透明性を確保するのを目的とし、政治資金規制法で政治団体に提出を義務付けている寄付や経費などの報告書のことです。年間5万円を越す献金や２0万円を越すパーティー券を購入してもらった場合、氏名などを公表しなければならないもので、毎年、会計責任者が都道府県選管か総務大臣に提出することになっています。この報告書は３年間、官報などで閲覧できます。
これまで政治資金収支報告書が厳しくチェックされてこなかったこともあり、いいかげんな報告書を作成したり、献金を誤魔化して裏金作りに励む不届き者の議員が多かったのも永田町では、公然の事実でもありました。ですから、つい先日の坂井議員と秘書の逮捕劇では、巨額の裏献金の事実があったとしても、政治資金収支報告書への虚偽記載で逮捕という現実に永田町では、ちょっとした驚きの声が挙がったのも事実です。
民主党ではこのような抜け道を使うことができない政治資金規制法の改正や政治資金収支報告書の作成などについて、以前から提案しています。もちろん池口事務所では、しっかりとした報告書を都選管へ提出しています。
いずれの疑惑でも「秘書も同意の上」「秘書が勝手にやった」「私は知らない」といつか聞いたことのあるフレーズが、聞こえてきます。国民の政治不信払拭のためにも、私たち秘書が肩身の狭い思いをしないようにも、一刻も早い対応が望まれています。
（政策担当…くまがい）
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